2019年8月28日~30日

 今回は靴と脚部ランチャー、バックパックです。
 それではどうぞ↓。

・HGUCペイルライダー(陸戦重装備仕様)の進捗
靴プレビュー

 フォルムは問題なく、バンダイエッジを処理して肉抜きを埋めるのが主な作業ですね。

靴側面ディテール修正

 甲サイドの分割線は抜きの関係で段差での表現となっており、さらに位置が前にずれているのでパテ粉を盛って修正しました。ついでに側面上部のヒケもヤスって均しています。

靴底肉抜き埋め

 つま先の大きな穴は一旦プラ板でフタをし、さらに瞬着パテを盛ってヤスりツライチにし、その上に0.2mmプラ板を貼って処理しました。これでキットの造型部分と同じ段差を作り出す事が出来ます。ヤスリ掛けついでに前面、C面のバンダイエッジはプラ材を貼って補填しています。

靴完成

 ソール側面のバンダイエッジを潰して完成です。ソール側面の六角モールドは浅くて斜めにもなっているので、彫り込んで整えています。

ミサイルランチャー完成

 面にヤスリを掛けて平面を出し、側面のディテールはヤスリ掛け時に切り取ったのでプラ板で作り直しました。天、底面のモールドはキット全体のモールド密度、スケールと合っていないのでオミットしました。

バックパックプレビュー

 ディテールの多い、良いバックパックです。ただ抜きの関係で上部と側面のスラスターが残念な事になっているので、そこを直していきたいと思います。
 余談ですが、各種文献でペイルライダーのバックパックはガンダム4、5号機と同型となっているんですが、これは多分間違いですね。武装とオプションを懸架するフレームが融通出来ているだけで、バックパック自体はアレックス等オーガスタ系と同系列です。多分設定画描いている瀧川さんは分かって描いているのに、文章を書く人が武装を流用しているのを見て間違ったんだと思います。

バックパックスラスターミニディテールアップ

 こちらもふくらはぎスラスターと同様、中心に穴を穿ちました。今回は内外で塗り分けをするため、フチのシャープ化はしません。

バックパック上部スラスター改良

 埋まっちゃっている上部スラスターはアフターパーツを使用してディテールアップしました。開口部はプラ板を貼ってスラスターがピッタリ収まるサイズに縮小、スラスターはコトブキヤのパーツにプラパイプ製のダボを接着して作っています。パイプでダボを作っているのはこちらの方が切り口を平らにしやすいからです。

バックパック側面スラスター改良

 側面は抜きの関係で底面ごと高低関係が逆転しているので刳り貫いて底面を作り、自作したバーニアスラスターをセットしました。
 スラスター自体は良いサイズのプラパイプが無かったので、光硬化パテを利用して製作しました。

 製作はこのような三層型を使って行いました。これで望みの厚み、内外径を持つパイプが作れます。2の板の厚みがパーツの厚み、中心の穴が外径、1と3の中心の穴が内径となります。斜め上下の穴は固定用ダボを挿す穴ですね。これと中心に仮穴を空けるための瞬着でコーティングした爪楊枝(パテが食い付かなければ材質は何でもいい)が必要です。
 使い方はまず1と2を重ね、中心の穴に光硬化パテを充填、裏(1の下)から爪楊枝を差し込みます。これを“裏返して”強い光をプラ板越しに当てます。これは1と2の接触部分のエッジをきちんと固めるためです。使用するのはLEDライト等が良いでしょう。その後、表も光を当てて硬化させ、爪楊枝を抜いてからバリを削って平らにします。最後に3を重ねて裏表両方から内径と同じ径のドリルで穴を浚ったらほぼ完成です。後はお好みでエッジを処理しましょう。この方法はかなり非効率ですが、任意の形状の小さいパーツが作れるので、研究し甲斐があると思います。もう少し色々試したいですね。

 次回はようやく本体の最後、腕部の作業に入ります。


 今日は以上です。


日本ブログ村ランキングに参加しています。
よろしければ下記リンクをクリックお願いします。
にほんブログ村 その他趣味ブログ 模型へ
にほんブログ村

コメント

  1. 匿名 より:

    大変お世話になっております。

    この度もお忙しい中、更新有り難うございました!!

    足の肉抜き穴、埋めていただき更に格好良い改修まで有り難うございます!
    かなり大きく穴が空いていたので大変嬉しいです。

    バックパックのスラスターも前と全然違いますね!色々な方の製作された物も見てバックパックはあまり気にしていなかったのですが、改良を加えていただいてこちらも良かったです!!

    現在プレバンでガンダム6号機が発売される事が決定し、4号機や5号機も出るのではないかと噂されています。
    そんな中でこちらのペイルライダーのバックパックが4号機、5号機と類似との記事を私もいくつか見ましたが、製作者様の見解は大変勉強になりました。

    光硬化パテ、このような物があるのですね!!これを用いれば、ザク等の動力パイプなども作れそうです。こちらも勉強になりました。有り難うございます。

    また次回もどうぞ宜しくお願いいたします。

    • purutabu より:

      コメントありがとうございます!

      足の肉抜き、工作前を取り忘れたのでキットを知らない人にはなにがなにやらになってしまいました。形状は設定が無く、元機体のはずであるジムスナイパーIIともデザインが違うので周りを参考に無難に纏めました。こういうデザインが苦手です……。

      バックパックはオーガスタの箱っぽい感じを目指して作業しました。スラスターの隙を無くす工作がそれですね。
      このような上部スラスターは写真では見えない角度で撮影されるので、工作されないことも多いです(資料集めも大変でした)。しかし実物を鑑賞するとなると斜め上からの視点になるので工作は必至です。この辺がどう扱うかを想定した工作だと思います。

      バックパックはどう見ても4、5号機の物とは違うんですよね。大河原版のデザインとも違いますし。空間装備前(6号機で言う未完成版)とでも言うつもりなんでしょうか? 自分的にはオーガスタ系で纏めて貰うのがすっきりしていいです。

      光硬化パテは少し前から試験的に導入しています。未だ勉強中ですが、上手く使えば可能性が広がる物だと思います。これであとちょっとでもプラに食い付いてくれれば良いんですが……。

      次回、ようやく本体終了でしょうか? たぶん篭手で一悶着あると思うんで、今しばらくお待ちください。