2019年11月12日~14日

 今回はスーパーバーニアのギミック調整と、形状の調整を一部やります。
 それではどうぞ↓。

・RGトールギスIIIの進捗
サイドカバー機構変更

 サイドカバーはセンターユニットを最大まで引っ張ると連動して開く仕組みですが、それより左右のカバーの開き具合を揃えられた方が扱いやすいと考え、上部のツッパリを歯車に変更しました。
 これで左右の動きが連動するようになり、さらに可動に必要な力が二倍になった事で(軸受けの調整もありますが)勝手にパカパカ開くことが無くなります。……動画が無くてスイマセン。

サイドカバー機構変更に伴う調整

 歯車が上に出っ張る様になった分、動かすと中央フレームとぶつかってしまうので、フレームを切り欠いて逃げを作りました。空間上部にプラ版を貼っているのは歯車の押さえです。精度が足りなかった……。
 ちなみに、この加工の副次効果でサイドカバーを開かなくてもセンタースラスターを引き出せるようになりました。最大までは歯車の干渉で引き出せませんが、ポージングの際のバリエーションにはなると思います。

センターカバー連動強化

 センターカバーはセンターユニットを引き出すとカパッと開く仕組みがありますが、緩いしただ開くだけだったので、最大まで引き出すと所定の位置までカバーが開く機構を設けました。
 矢印部分が加工済みの箇所で、軸にはツメを、フレームにはツメが通るレールを設けています。ツメがレールの終点に引っかかる事で開く訳ですね。

左画像:スタート時 右画像:最大時

 加工前後の比較です。この機構はレーンの長さ(ツメとの接触タイミング)で開くタイミングと角度を、レーンの深さ(ツメの高さ)で開きのストップ位置を調整できるので、引き出した時はかっこよい角度で開き、その後自分で調整する際もかっこ悪い角度まで開かない様にしました。もちろん軸の摩擦調整と合わせてカパカパ開かない様になっています。

機構調整結果

 ハイ。こんな適当な角度で寝かしても一切カバー類は動きません。持って振り回しても動かないです。ここまでやってようやく基本調整終了です。恐るべしRG……。

整流翼加工

 翼はスーパーバーニア内部のスラスター基部と繋がっているんですが、軸受けの角度が悪いせいで翼を動かした際にスラスター基部がカバー内側と干渉してすぐ外れてしまいます。今回は上記のような連動式の機構を取り入れたので、完成後に外れてしまうと一巻の終わりです。そうならないために、軸受けを切り離して干渉が起きても力を受け取れる角度に付け直しました。
 力が掛かりやすい場所なので、接着後周囲を瞬着パテ粉で、上部をプラ板で補強し、さらに矢印の二箇所に金属線を入れて、よっぽど力を入れない限り折れない様にしました。入っている金属線は上が0.5mmのシンチュウ線、下が1mmの鋼線です。

トップカバーディテール加工

 ここのディテールは一応凹んでいるんですが、少し物足りないので一旦切り離して裏を削って調整します。

 スネのディテールと同じだけ凹ませました。ついでに外周のフチを若干丸めて質感を高めています。

トップカバーサイドディテール造形

 MGですらきちんと造形されていないディテールをキレイに作り直しました。一緒に下部のバンダイエッジもやっつけています。

整流翼造形

 ウイングは付け根部分が細くカモメみたいで頼りないので、プラ板を貼って折れ部分から付け根に向かって1mm大きくし、全体の面積も少し小さく感じ、また先端も尖り過ぎに見えたので0.5mm半丸棒を前縁に貼って付け根から先端に向かって0.5mm大きくしました。ここで半丸棒を使っているのはこの後翼断面を出しやすくするためです。
 もう一つ小さい工作ですが、中間にあるパネルのリベットモールドを埋めました。これがあると装甲されていない内部機構に見え、さらにディテールが細かすぎてアンバランスなのが理由です。

翼断面再現

 翼断面も抜かり無く再現しています。ちなみに付け根にあるディテールは何らかのセンサーにしようかと考えています。赤が合うかな?

トップカバー整形

 トップカバーを前方(飾る時は上)から見た時付け根に段差が見え(A)、装甲部分は厚みが無粋(B)なので、前者はパテで埋め後者はナイフで削いで厚みを揃えました。ついでに中間にある途切れているスジ彫りも端まで伸ばしています。

 次回ようやくスーパーバーニア完成です。


 今日は以上です。


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コメント

  1. 匿名 より:

    更新お待ちしておりました。

    この度も中身の濃い内容で、大変興味深く拝見させてもらいました。

    スーパーバーニア、ここはやはりトールギスの象徴ともいえる箇所だと思っていますので、色々と創意工夫をしていただいて感謝いたします!

    カパカパ開いたり閉じたりしないのが良いですね!!
    いまいちスーパーバーニアの構造がよく分かってないので、??な箇所もあるのですが、実際手にとってみてやってみます笑

    ディテールの加工や造形も有り難うございます!
    次回でスーパーバーニア完成ですね!
    宜しくお願いいたします。

    • purutabu より:

      コメントありがとうございます!

      スーパーバーニアの設計は今一歩踏み込みきれてない印象です。その辺を昇華してブラッシュアップしました。
      構造はなるべく分かりやすく説明しようと心がけていますが、やはり全体像が分からないと難しいですよね(汗)。まぁ、半分連動していたのが完全に連動したと思っていただければ良いかと。逆説的に半分しか連動していなかったからカパカパしていたんですね。

      ディテールの工作が本番みたいな物なのに、そこに行くまでが長すぎですね(笑)。
      ここからはあまり作業が無いので、完成自体はすぐだと思います。ただもう一個作るのが……。