2020年9月3日~6日

 少し振りです。今回は地味な部位の作業の割に内容多めです。
 それではどうぞ↓。

・HGUCブルーディスティニー1号機“EXAM”の進捗
頭部プレビュー

 今回は大河原版を使用します。ブルーディスティニーの設定画よりジムらしくアレンジされた頭部ですが、優しさとかっこよさを両立している良い頭部です。唯一、フェイスの頬と頬当てがツライチに見える置き方なのが気になるので、そこを修正しようと思います。

フェイス改修

 横から見たとき、正面とサイドの面の角度が揃っていないのが気持ち悪いので修正、ヤスったついでに頬のスタートも奥まらせました。また、サイドの角度を変えたら面長になったので、サイド下部のラインもヤスってシャープにして面長に見えないようにしています。

アゴ延長

 キットはキットでバランス取れているんですが、ちょっと地味なのとブルーディスティニー、陸戦型ジムどちらの設定画でもアゴは長めなので0.3mmプラ板を貼って少し延長しました。長過ぎ、飛び出し過ぎに見えないよう上面、正面、下面の角度を少し変えています。

頭部完成

 キレイに整形して完成です。繊細なモールドが多いのであまり手は入れないようにしました。

腕部プレビュー

 こちらも合理的でバランスのよい良い腕です。唯一、前腕の後ハメが少し大変ですかね。

肩外部装甲ピン跡消し

 肩アーマー外のスライドする装甲の裏には押しピン跡があるので削って消しました。まぁ、あまり目立ちませんけどね。

肩外部装甲後ハメ加工

 肩の合わせ目を消すため、外部装甲を後ハメできるようにします。スライド用のピンを短くし、レール外側の下辺を切り取ります。これで下から入れることができるようになります。マニュアルシフトチェンジみたいですね。ちなみに開いた状態で固定はできなくなりますが、今回は解放状態はオミットするので無問題です。

肩アーマーエッジ処理

 陸戦型系列の肩の処理は悩ましい所ですが、今回はシンプル化することにしました。上部の合わせ目/パーツ構成次第ですね。

肩アーマー単純化

 上部の分割に合わせて繋がった部分を切除しました。パーツ構成が変わったのが分かりますか?

肩アーマー合わせ目処理

 肩アーマー上面の合わせ目の処理ですが、ルーバー下にパーティングライン由来のものすごい段差があったので、プラペーパーを当てて平らにしています。

前腕後ハメ加工

 今回の難所です。一応接着しなくても“見れる”ようになっていますが、装甲の構成を考えるとやっぱり変なので処理します。まず手首受けをシールドジョイント(実は効いていない)ごと切り離し、肘側装甲の受けを軸を差し込めるように開口、軸は差し込み時引っかからないように少し短くします。肘窩側はグラつかせないためのフレーム押さえがあるので、ダボをフレームと同じ幅にして(短くする必要はない)、軸受けもフレーム幅だけ開口します。これで後ハメできるようになります。

手首カバー位置最適化

 手首関節受けが別パーツになっていて微調整ができるんですが、貫通の筒状パーツでデフォルトのままだと前腕側の軸が先に奥まで入ってしまい、手首側の軸が奥まで入らない+前腕フレームにペッタリふっついて結局動かない、という問題があるので、前腕フレームの軸根元に0.3mm厚のリブを設けて奥まで入らないようにしました。

 前後の比較です。手首の軸が隠れて見栄えが良くなりました。もちろん手首を引っ張って引き出せば可動域を増やすことができます。前腕部分での可動が内外に限定されていますが、正直ここで上下に動かすことは無いので問題ありません。

腕部完成

 前腕の合わせ目を消して完成です。よりシンプルに、実直になりました。

本体完成

 本体のパーツが揃いました。パテは電飾の作業が終わってから処理します。

バズーカ後ハメ加工

 今回は追加武装で陸戦型ジム付属のバズーカも製作します。グリップの後ハメですが、軸と軸受けの関係を逆にして成しました。強度が心配なため、軸にはアルミ棒を使い、軸受けは上部に0.5mmプラ板を貼りつけて補強をしています。

バズーカグリップ可動域修正

 グリップパーツ上部の後ろ側が干渉してキレイに収納状態にできないので、赤部分をカットしてきちんと収まるようにしました。

 比較です。これもリメイク系キットっぽい不具合です。

バズーカセンサークリアー化

 バズーカのセンサーは穴を開けて裏当てをし、2mmのH・アイズを入れられるようにしました。

バズーカ接着

 各種工作が終わったら接着して閉じます。電飾が終わったらヤスれるようになっているでしょう。

平手水かき切除

 水かきをキレイに取ります。このキット(リメイク陸戦型ジム系は全部かな?)は手のパーツや武器等、グレーのパーツでも一部が通常のプラスチックで成型されていて非常に整形しやすいです。毎回こうだといいんだけどなぁ。

サーベル完成

 こちらは普通に整形しただけですね。

ライフルストック整形

 ストック基部の一部が抜きの関係で一体化しているので、削り込んで形を出しました。

ライフルバレル整形

 バレルジャケットの穴は深さが不均等なので、ドリルで少し深くしました。これでキレイにスミ入れできるようになります。

ライフル完成

 合わせ目を処理して完成です。

シールド完成

 ここも特に言うことは無いですね。
 以上で(バズーカの合わせ目処理は残っていますが)武装類終了です。次は電飾いきましょう。

電池ボックス近辺

 完成した電池ボックスとその周りです。電池はコイン電池のCR1025を使用、電池ボックスはプラ板で製作し、ターミナルを銅テープで作っています。これをHG共通規格の3mm×2本の軸で本体に搭載できるようにし、バックパックは新造した軸で背負わせるようにして、電池ボックスが入る部分はくり抜いています。

 電池を交換する際はこんな風に、バックパックを外して簡単に行なえます。今回HG共通規格で設計できたので、これから色々使い回しができそうです。

 次回はスイッチと、要のLEDの設置をできればと思います。


 今日は以上です。


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コメント

  1. 匿名 より:

    こんばんは!
    お世話になっております。

    顎の延長とか、ほんとに洞察力凄いですね。
    原画?のようなやつを見ましたけど、ほんとにそうで驚きました。

    肩アーマー上部のパーティングライン、かなり気になっていました。
    発売された当初に素組みのみで作っていたので、ここをこんなに綺麗に消してもらえたのは非常に嬉しいです。

    その他にも色々と改修ありがとうございます。
    次回、いよいよ電飾とのことでこちら楽しみにしております。
    宜しくお願いします。

  2. purutabu より:

    コメントありがとうございます!

    顎については大河原先生が「折角付けるなら分かるようにしよう」と考えてあえて大きくデザインしたんだと思います。けっこう意外ですよね。

    たまにあるよく分からない段差ってやつですね。パーティングラインが出てしまうならデザインにしてしまえっていう考えなんですが、だったら完成見本でも消すなよ、という感じです。
    合わせ目が中央に無いのもこの余計なディテールのせいですね。そこの整合性を取って、それ以外が悪くなっています。少し前のキットなので、今ならもっと良く設計されているんでしょう。

    地味な改修でしたが、いかがでしたか? 触ったら違いが分かると思うんで、ぜひ完成を楽しみにしていてください。
    電飾、頑張っています。スマートに収まったので、いい感じの主張になると思います。

  3. 匿名 より:

    地味な改修と思っておりませんよ!
    細かな箇所にいつも手を加えていただいて嬉しい限りです。
    このブルーデスティニー1号機はリバイブ版で、個人的にも造形が気に入っていますし、プロポーションも文句がないと思っていますので。
    顎の延長など、全く予想もしてなかったのでなんか楽しみです!
    引き続き、宜しくお願いいたします。

    • purutabu より:

      コメントありがとうございます!

      細かい所を仕上げてキットの持ち味を活かすのが芸風なので、変化が少ないんですよね。ただ、それを称賛いただけるのはとてもうれしいです。
      顎の延長で主人公っぽさがしつこくならない程度に上がっています。けっこう差がありますよ。

      電飾かっこよく仕上がりました。次回更新します。